電球
電球(でんきゅう、英語: electric light
bulb)とは、殻内のフィラメントや他の発光素子に電流を流して発光させる、電気による光源(ラ
ンプ)である。
照明用光源を発光原理により分類すると、白熱(白熱電球)のほか、放電やエレクトロルミネスセ
ンス(EL)に分けられる
商品分類では「電球」の下に幅広く一般照明用電球(LED電球を含む)、蛍光ランプ、その他の放
電ランプ(水銀灯、紫外線灯、殺菌灯、ネオン灯、アーク灯、ナトリウムランプ、キセノンランプ
、HIDランプ等)を分類している。
学術的には発光体の白熱を発光原理とする一般白熱電球やハロゲン電球は電球に含ませる一方、ア
ーク灯、蛍光ランプ、HIDランプ、ナトリウムランプ、LEDは「電球以外の光源」に挙げることが
ある(石﨑有義「白熱電球の技術の系統化調査」の「8.電球以外の光源」参照)。
典型的な白熱電球は洋なし形(PS形)のガラス球(バルブ)内に発光体のフィラメントを収めてい
る。ガラス球はフィラメントを保護し、内部を真空にすることでフィラメントの酸化(燃焼)を防
いでいる。特に一般照明用の電球の内部にはフィラメントの寿命を保たせるため、不活性ガス(一
般的にはアルゴンと窒素が9対1の比率のもの)が封入される。また、白熱を利用するフィラメント
は、初期にはカーボンが利用されたが、最終的には融点の高いタングステンが利用されるようにな
った。
20世紀中ごろになると、白熱電球よりも高効率の蛍光ランプが登場し、光源の主流も蛍光ランプに
移った。電球の基本開発も1930年代中ごろにはほぼ完結し、それ以降は量産技術の開発やHIDなど
新しい光源の開発に技術開発も移行した。
さらに環境問題対策として、低効率の電球の生産中止が世界的に進み、白熱電球の生産中止などの
計画が進んでいる。
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