1. 実験目的
官能検査の手法を理解し、自らの適性と検査に影響を及ぼす因子として温度を選び味応答を調べる
今回の実験では味の濃度差識別テスト、5味の識別テスト、食品の味の識別テストを行った。
そこで実験1の味の濃度差識別テストについて考察した。
20〜22才の被験者と25歳くらいの被験者の正答率は、若年層が旨みの正答率がよく、酸味、塩味は悪かった。
これはA液とC液の濃度差が大きいためと考えられる。また、A液とB液では低濃度どおしの比較であったため、味が似ているため識別が困難であったと考えられる。よって味の嗜好は年代によって異なると示唆される。
5味の識別テストにおいて、若年層の正当率と自分の正答率を比較すると、若年層で正当率が高かった塩味、旨みが自分では不正解であった。
食品の味の識別テストにおいて、官能検査の正当率はなじみのある味、よく感じる味については判断がしやすかった。また、60度に加温したものにおいて一番味が強く感じられた。これは、加温することで味が増すことが考えられる。
2. 方法
a−味の濃度差識別テスト
1 25%しょ糖80mlを100mlのメスシリンダーに正確にとった
2 1に蒸留水を加えて400mlとし、A液とした
3 25%しょ糖42mlを50mlメスシリンダーに正確にとった
食品生産化学実験
呈味の官能検査
実験目的
官能検査の手法を理解し、自らの適性と検査に影響を及ぼす因子として温度を選び味応答を調べる
方法
a-味の濃度差識別テスト
1 25%しょ糖80mlを100mlのメスシリンダーに正確にとった
2 1に蒸留水を加えて400mlとし、A液とした
3 25%しょ糖42mlを50mlメスシリンダーに正確にとった
4 3に蒸留水を加えて200mlとし、これをB液とした
5 25%しょ糖44mlを50mlメスシリンダーに正確にとった
6 5に蒸留水を加えて200mlとしこれをC液とした
7 1~6と同様に5%食塩水80mlを100mlメスシリンダーに取り、50mlメスシリンダーを用いて42ml、41mlをそれぞれとった
それぞれ7に蒸留水を加えて400ml、200ml、200mlとして
A液B液C液とした
9 0.1%酒石酸を80ml、44mlを2本を100mlメスシリンダー、50mlメスシリンダーに正確にとった
10 9に蒸留水を加えて400ml、200ml、200mlにしてA液B液C液とした
1%グルタミン酸ナトリウム(MSG)80ml、48ml、6...