無線通信
無線通信(むせんつうしん、英: wireless
communication)は、主に電波を利用して行う電気通信のことである。しばしば短縮して「無線」
と呼ばれる。電波を用いる無線通信に対して、伝送路としてケーブル等を用いる通信は、有線通信
と呼ぶ。
電波法施行規則において、無線通信は「電波を使用して行うすべての種類の記号、信号、文言、影
像、音響又は情報の送信、発射又は受信をいう」とされている(電波法施行規則2条1項15号)。電
波の伝わり方については電波伝播も参照。
無線通信には、以下のような特徴がある。
・伝送路としての線を敷設する必要がない。
・使用する周波数や送信出力などにもよるが、非常に広い範囲にサービスを提供することができ、
多数のノードとの通信が可能である。また、放送用としても好適である。
・伝送路の状況の変化(天候の変化など)による影響を受けることがある。
・電波などを発生する他のもの(妨害源という。太陽をはじめとする地球以外の天体、電子機器や
原動機など。)から影響を受けることがある。
・伝送される情報は、比較的容易に第三者が傍受できる。これを防ぐため、第三者による情報の復
元が困難な変調方式を用いたり、内容を暗号化するなどの手段が用いられる。