青年期
青年期(せいねんき、Adolescence)は、人生における『こども』と『おとな』の境界線を、微視
的に拡大・表現した言葉。青年期は、社会・文化的・歴史的カテゴリーである。
当然、個体差・世代差・年代差が存在し、主観に左右される概念であるため、定義付けは不可能で
数多の言説がある。ここではその一部を表記する。
なお、学術的には発達心理学が専任分野と思われるが、そこでも諸説により異なる。
エリク・H・エリクソンの発達段階論によればおよそ13歳から20歳頃あたりまでの時期にあたる。
性的成熟にともなう急激な身体的変化が現れ、心理的には内省的傾向、自我意識の高まりがみられ
る時期。不安・いらだち・反抗など精神の動揺が著しい。思春期と呼ばれる前半では身体的・性的
に成熟し、後半では、自我意識・社会的意識が発達する。
ルソーはこれを「第二の誕生」と呼び、ホールは「疾風怒濤の時代」、レヴィンは「境界人」(マ
ージナル=マン)と呼んだ(この用語は文化人類学において民族境界に生きる人々を指すケースが
あり、社会学の領域でも散見されるため、使用には配慮を要す)。
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