中央大学通信2017年刑法各論第1課題 [評価D]

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    1.四畳半程度の部屋で他者を驚かせる目的で日本刀の抜き身を数回振り回すことは刑法208条の暴行罪に該当するか、以下論じる。

    2.暴行罪とは、故意に人の身体に傷害に至らない暴行を加える犯罪をいう。 暴行の概念はもっとも広義のもので1.「有形力の不法な行使」がなされるすべての場合を含み、対象が人か物かは問わない。ほか、段階を追って2.「人」に対する有形力の行使3.人の「身体」に向けられることを要する有形力の行使4.人の反抗を抑圧し、あるいはこれを著しく困難にする程度のもの、の4つに分類される。

    有形力とは、広義の物理的力を意味する。具体的には、1.打撲、加圧、組み付き、引っ張りなどの力学的作用2.病原菌、毒物、腐敗物、麻酔薬などによる科学的、生理的作用3.光、音、熱、電気、臭気等のエネルギー作用も含まれる、と解される。ただし、このうち2を、暴行罪でいうところの暴行に含むか否かについて、学説は肯定説と否定説に分かれ対立している。また、人を騙して落とし穴に落とすなどの行為は、相手方の動作を手段とした間接暴行ないし暴行の間接正犯とされる。また、ごく軽微なものは暴行には含まれないとするの...

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