社会政策とは何か。その主体・目的・方法について説明しなさい。
中央大学法学部通信教育課程
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ホチキス
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………1.ダンロップは、労使関係の体系は、発展のどの段階でも、施用者、労働者の団体および特定の政府機関といった「当事者」、労働の場および労働社会の技術的性格、予算的制約ならびに権力の場所・分布などの「環境条件」、そして考え方や信念の相対である「イデオロギー」から成り立つと考えた。しかし、社会政策の推進力は、国や時代ごとに変化している。イギリスのように早くから産業の発展に伴って社会政策と主体的条件が整備されてきた国もあれば、第2次世界大戦後の独立国のように、国際的に労使関係制度の理解が進んでから政策を整備した国もある。日本の事情について、以下に説明する。
2.近代の社会政策
a. 主体。日本はイギリスに倣って労働組合容認策をとることができず、その代替策としての側面をもつ工場法を1911年に制定した。第1次世界大戦後の工場に関する社会政策を概観すると、大正時代に労働立法が整備されるまでの間、社会政策を行う主体は国ではなく道府県であった...