麻痺
麻痺(まひ、痲痹とも)とは、一般的には、四肢などが完全に機能を喪失していることや、感覚が
鈍って、もしくは完全に失われた状態を指す。比喩的に使われることも多く、「金銭感覚が麻痺す
る」「交通麻痺(=極度の交通渋滞や災害等により、道路機能が失われること)」などの用例があ
る。
医学用語としての麻痺は、中枢神経あるいは末梢神経の障害により、身体機能の一部が損なわれる
状態をさす。例えば運動しようとしても、四肢などに十分な力の入らない・四肢の感覚が鈍く感じ
る状態(不全麻痺)、またはまったく動かすことができない・感覚がまったく感じられない状態(
完全麻痺)を指し、一般用語の不随に近い意味を持つ。麻痺には、運動神経が障害される運動麻痺
と、感覚神経が障害される感覚麻痺(知覚麻痺)がある。また中枢が障害される中枢性麻痺と末梢
神経が障害される末梢性麻痺に分類される。狭義の意味の麻痺は両下肢のみの運動麻痺を引き起こ
す対麻痺に対し、四肢麻痺と呼ばれる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』