教育心理学の設題1,2をまとめてあります。テキスト以外の範囲も書き込んであります。学習を進めていく上での参考に活用してください。
設題1 アタッチメント理論について解説しなさい。
ボウルビィ(イギリス,1969)のアタッチメント理論とは子供の発達段階における、養育者とその子供との間に育まれる絆や情緒的結びつきであるとし、質の良いアタッチメントは子供の発達に対して良い影響を与えるだけではなく、その養育者に対しても良い効果がもたらされるとしている。
子供の成長や発達については、これまでに多数の理論が提唱されている。テキストで書かれているエリクソンやピアジェもその著者の一人である。
エリクソンの理論では、人の心は生得的な素因と社会との相互作用の中で段階的に発達していくとされている。子供にはもって生まれた行動様式が備わっており、それが発達の段階で社会と自己の欲求の摩擦によって生まれる、葛藤や欲求不満を乗り越える事で、課題を達成し自我を力強いものへと変化させていくと考えた。その人が乗り越えるべき社会的・文化的な課題は、乳児期・幼児期初期・遊戯期・学童期・青年期・前成人期・成人期・老年期の8段階に区切られるとしている。このようにエリクソンは独自の発達図式を用いる事で、各時期における発達状態がその時期において適正かを見定め、...