食塩水
食塩水(しょくえんすい、英語:saline
water)は水に食塩を溶かした溶液のこと。塩水(えんすい、しおみず)と呼ばれることもある。
生理食塩水(せいりしょくえんすい)として適当な濃度にして生物を生かすために用いるほか、調
理や比重差を利用した選別などにも用いられる。化学実験においては、反応溶液から酸や塩を除去
するために用いられる。
塩化ナトリウムは我々の周辺の水におけるもっとも主要な溶質である。海水に溶けている成分でも
っとも量が多く、我々が海水から受ける負担の大部分はこの成分に基づく。他方で生物は海で生ま
れたとされるように、塩化ナトリウムは生物体内においても常に一定濃度を保っている。また、体
外の水域とのその濃度の違いは、浸透圧調節においてもっとも影響が大きい成分でもある。そのた
め、食塩の水溶液は、生活においては食品の処理、海水の代用、医学的には浸透圧調節、その他様
々な用途に用いられる。
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