電磁気学
電磁気学(でんじきがく、(英:
electromagnetism)は、物理学の分野の1つであり、基本相互作用のひとつである電磁相互作用に
関する現象を扱う学問である。工学分野では、電気磁気学と呼ばれることもある。電磁気学の基礎
は、19世紀にスコットランドの科学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが導き出した、マクス
ウェルの方程式によって定式化された。マクスウェルの方程式は、「物理学における2番目の大き
な統一」と呼ばれる。本稿では学問としての電磁気学全般について述べるにとどめ、より詳細な理
論については古典電磁気学、歴史については電磁気学の年表に譲る。
電磁気学は、電磁的現象を考察の対象とする。電磁的現象としては、
・磁石が鉄を引き寄せる事
・摩擦した琥珀が軽い物体を引き寄せる事
・雷や稲妻
などが古来から知られている。現在では身の周りの殆ど全ての現象が電磁的現象として理解できる
事が知られている。
電磁気学は、これらの電磁的現象を電荷と電磁場の相互作用として説明する理論体系である。
電荷は物質に固有の物理量であり、物質と電磁場との結び付きの強さを表す量である。また、電磁
場は時空の各点が持っている物理量であり、物質間の電気的作用と磁気的作用を媒介する。
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