高蔵寺ニュータウン
高蔵寺ニュータウン(こうぞうじニュータウン)は、愛知県春日井市北東部の丘陵地帯に建設され
たニュータウン。千里・多摩と並ぶ黎明期のニュータウンの一つである。ニュータウンが丘陵地帯
を開拓して作られた事にちなみ、地名にはすべて「台」の文字が付けられている。最寄り駅である
高蔵寺駅からは、JR中央本線で名古屋駅まで約30分で行く事が出来る。
高蔵寺ニュータウンは、名古屋市の中心部から北東17kmに位置する、東西約4km・南北約4kmに
渡るニュータウンで、名古屋市のベッドタウンとして開発された。イギリスやフランスのニュータ
ウンの知識を参考にしながら東京大学の高山英華研究室が主導した計画で、戦後日本の代表的なニ
ュータウンである。1968年に入居が開始された、日本で二番目に古い大規模ニュータウンである。
設計は津端修一。
ニュータウンの中心部には航空自衛隊高蔵寺分屯基地がある。高蔵寺ニュータウンの計画はこの基
地の移転を前提にしたものだったが、移転候補先で反対運動に合い、移転計画が頓挫してしまった
。そのため高蔵寺ニュータウンは、基地を抱えたまま現在に至っている。同基地が移転せずその部
分が未だに開発されていない分だけ、計画よりも人口が少なくなっている。
そのニュータウンの中心部に、アピタ高蔵寺店を中核としたサンマルシェと呼ばれるショッピング
センターがあり、このショッピングセンター周辺がニュータウンの中核施設群「センター地区」と
なっている。また、ニュータウン周辺には郊外型の店舗が多数進出している。
名古屋市のベッドタウンであるため、名古屋市への勤務者がきわめて多い。また、他のニュータウ
ン同様、高齢化が深刻な問題になっており、一部で学区統廃合も起こっている。
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