麻酔
麻酔(ますい、痲酔とも)とは、薬物などによって人為的に疼痛をはじめとする感覚をなくすこと
である。主に医療で治療などにおける患者・動物の苦痛を軽減させると同時に、筋の緊張を抑える
目的で用いられる。これにより、手術を受けることができ、また、耐え難い苦痛を取り除くことが
できる。麻酔は通常、局所の感覚のみを失わせる局所麻酔と全身に作用する全身麻酔の処置手段が
ある。
薬物以外の麻酔として、催眠術、鍼灸、脳低温療法があるが一般的に行われていない。薬草を起源
とするものに、古くからアヘンや大麻があり、19世紀前後には亜酸化窒素の麻酔作用が発見された
。コカインの局所麻酔作用は19世紀中ごろに発見され、改良されたリドカインは昭和18年(1943年
)に登場している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』