社会福祉士養成校レポートです。相談援助の理論と方法「ナラティブアプローチの特徴とその構造を説明し、その有効性をあなたの考えを加えて論述しなさい」
社会福祉士養成校レポート 相談援助の理論と方法3
「ナラティブアプローチの特徴とその構造を説明し、その有効性をあなたの考えを加えて述べてください。」
ナラティブアプローチは社会構成主義の視点をソーシャルワークに応用した援助方法である。M.ホワイトとD.エプストンは、家族を対象としたソーシャルワークに社会構成主義の考えを取り入れた。ナラティブ(物語)モデルは、利用者の語る「物語」を通して援助を行なうものである。利用者の現実として存在し、支配している「物語」をソーシャルワーカーは利用者とともに共同して見い出していく作業が出発点として求められる。そして利用者が新たな意味の世界を創り出すことにより、問題状況から決別させる。これは社会構成主義の「現実は社会的に構成されたもので、人と人との対話を通じてつくられる」という認識論に基づく。この理論は構造主義の旗手であったフランスの哲学者ミシェル・フ―コーの影響をうけ発達した。認識論では人は常に現実を意味づけして生活しており、過去から現在に至る経験への理解と言え、自分自身について自らを物語としている。つまり自分の考える認識の枠組みや知識で自分の状況...