2021年度合格レポートです
てんかん、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、統合失調症、うつ病、不眠症など脳・中枢神経系疾患のなかから興味のあるものを選び、その病気について
1どのような病気であるか(病態)
2どのような症状がみられるか(症状)
3治療に用いるお薬の薬理作用(作用機序)について
4治療に用いるお薬の副作用
5注意すること
などに分類整理して説明してください。
2019年、日本における精神疾患を有する患者数は、419万人を超えている。その中で最も多いのが気分障害=うつ病で、127万人を超えている。また2017年にWHOから発表されたデータによると世界の全人口の約4%がうつ病に悩まされているとされている。このようにうつ病は、一生のうち10人に1人以上の割合でかかる病とも言われ、「心の風邪」と呼ばれるほど今やありふれた病気である。うつ病は、感情を生み出す大脳辺縁系や思考に関連している前頭葉の働きに、何らかの問題が起きて発症すると考えられている。脳の問題を引き起こすきっかけとして、ストレスやその人自身の性格、ホルモン分泌の変化や遺伝等が関連しているといわれている。
診断は難しく、一過性のうつ状態なのか...