日本大学通信教育学部、2019~2022年度の政治学原論のリポート課題②、「日本の衆議院/参議院の選挙戦度について具体的に説明しなさい」の合格リポート原稿です。手書きの際に若干修正を加えております。
丸写しでの提出はおやめください。誤字脱字など修正しておりません。あくまで、ご自身のリポートの参考としてお使いください。
日本の国会は衆議院・参議院の2院制を採用している。このうち衆議院は任期を途中解散ありとする4年とし被選挙権は満25歳以上であるのに対し、参議院を途中解散なしの6年とし、被選挙権も満30歳以上としている。議員定数も衆議院が465名であるのに対し参議院は245名となっており、この選挙制度の違いから衆議院の優位が認められている。
両議院の制度についてはともに選挙区選挙と比例代表選挙を行うという点は同じであるが、選挙区制度の違いや比例代表選挙の選出方法についてなどの違いがある。まず参議院について、選挙は47都道府県に分けた選挙区から合計147名を選出する選挙区選挙と、全国統一で政党名もしくは個人名を投票する比例代表選挙を併用している。一方、現行の衆議院選挙制度は、各選挙区から1名ずつ合計289名を選出する小選挙区選挙と、各政党への投票によって全国11ブロックから合計176名を選出する比例代表選挙制を併用している。旧来、衆議院においては議員定数すべてについて中選挙区制度と呼ばれる1つの選挙区から複数人を選出する方法を採用していた。しかし、この制度下では政権交代が起こりにくいという問題点が指摘され...