英語科教育法1単位1

閲覧数871
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    英語科教育法1単位1
    1.日本における英語教授法の概要を述べる。
     江戸時代の英語学習法は、英語より先にすでに盛んであった蘭学の影響が強く出たものであるが、蘭学の学習法も長い歴史を持つ漢文の学習法に影響を受けている。それは、素読から始まり次に会読に進むという過程をさすが、素読とは原語の発音で音読することであり、会読とは現代のゼミの輪講に近い集団授業であった。このやり方は英学に踏襲され、明治初期の慶應義塾にまで及んだ。
     明治には正則英語と変則英語という指導法がとられた。この名称は明治2年に新政府の開成所・開成学校の制度が起源と言われるが、正則英語とは主に外国人による音読を多用する教授法、変則とは日本人講師による会読・訳読を中心とした教授法の意味が一般的となった。訳読は明治日本の西洋の文学・学問に対する憧憬や立身出世の手段としての英語という認識が強い時代背景を反映しており、やがて翻訳版の書籍が出回るとその情熱は薄れたといえる。欧州でも19世紀頃までは外国語を学ぶ際はGrammar-Translation Method(文法訳読法)が用いられた。
     19世紀後半、欧州では交通機関の発達とと...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。