証券市場論2

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    証券市場論 2

     デリバティブとは、「リスク」の、キャッチボールである。つまり、「リスクの移転予約」、「リスクの引受」、そして「リスクの交換」である。キャッチボールの為には、売手から買手への支払額(ペイオフ)と原資産(金利、通貨株式等)の価値が派生的に結びついている必要があり、その取引をデリバティブ取引という。主に、リスクの軽減や、資産運用の収益性を高める目的で、取引されている。
     デリバティブ取引には、①先物取引、②オプション取引③スワップ取引がある。①は、「リスクの移転予約」で、取引商品の数量及び取引価格を特定し、将来決められた日時において受渡し決済することを約束する取引である。②は、「リスクの引受」で、株や債券などの対象資産を将来の特定の日までに、予め取引時に約定した価格で、買うことのできる権利(コールオプション)、または、売ることのできる権利(プットオプション)を売買する取引である。なお、どちらの取引でも、権利の買手が、権利の対価であるオプション料(プレミアム)を支払う。③は、「リスクの交換」で、当事者間で、経済価値が等しいと判断したキャッシュフローを、一定期間、交換する取引...

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