クライエントの生活の質を向上させるために医療ソーシャルワーカーは保健医療の専門職や機関などと連携して多職種・他機関連携を図らなければならない。その中での医療ソーシャルワーカーの役割と今後の課題について述べる。
医療ソーシャルワーカー業務指針では6つの業務範囲が規定されている。
ミクロの領域の一つ目は経済的問題である。現在、社会保障制度が構築され最低限の生活保護や医療の保証、公共サービスの給付がもうけられている。国民皆保険制度があるので国民全員が何かあれば医療が受けられると考えられていたが、自己負担割合が払えず受診を躊躇することが起こっている。経済的問題があるクライエントには例えば健康保険...