日本では社会福祉制度が充実してきているが、公的な制度だけでは対応しきれない問題がまだまだたくさんある。住民全体の地域活動を支えるボランティアが問題解決の一助になっているが、その中でのボランティアコーディネーターの役割について述べる。
まずボランティアコーディネーションとは、「一人ひとりが社会を構成する重要な一員であることを自覚し、主体的・自発的に社会の様々な課題やテーマに取り組む」というボランティア活動の意義に沿い、その活動の過程で多様な人や組織が相互につながり、新たな力を生み出せるように調整することで、一人ひとりが市民社会づくりに参加することを可能にする支援である。
人々の価値観が多様...