【日大通信】交通論 分冊2 課題2【2019~2022年度】
【問題】
21世紀は観光の世紀と言われて久しい。世界観光機関(UNTWO)が発表した2017年度の海外旅行者数は、13億人を突破した。2030年には、海外旅行者数が18億人を超えると予想されている。同時に海外旅行者数の増加に伴い、航空旅客輸送量も増加している。そのような中、世界中の航空会社はアライアンス(提携)を行うなどネットワークの充実化を図っている。一方、アライアンスを超えた提携も行われている。またLCC(格安航空会社)の進展もあり、航空会社間やアライアンス間での競争が激しくなっている。そこで、今後アライアンス(提携)がどうなっていくか論じなさい。
21世紀は観光の世紀と言われ、グローバル化によって、 海外旅行者の数は年々増加して いる。 2020年1月、 UNWTO (国連世界観光機関) 発表の世界観光統計によると、 2019年 における国際観光客数は、前年より約 3.8%増の14億6,100万人となり、 航空運送の役割を増大させるものとなっている。
現在世界中の航空業界ではアライアンス (提携) のほか LCC 「格安航空会社」の規模拡大など、航空会社間やアライアンス間での競争が激化している。 ここでは、今後アライアンス (提携) がどの様になっていくか論述する。
最初にアライアンスの説明を行う。アライアンスとは企業間が互いに協力関係を築いて 事業提携をすることで、 新規事業設立、事業拡大などを担うことである。 航空業界には三つのアライアンスグループがあり、 スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームで、いわゆる航空会社間の提携組織のことである。
つまり、自社の持っていない航空路線をアライアンスと結ぶ、 新航空路線として運用でき、 コードシェア(共同運航)やマイレージサービスなどの相互に提携をしていくことで、世界 中に路...