信教の自由の保障と政教分離原則

閲覧数2,868
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    <公立高校であるX高校の校長は、Aが信仰する宗教の教義上の理由から必修科目とされている剣道の実技を拒否したことを理由に、科目の単位認定をせずに原級留置処分とし、結局AはX高校を退学処分となった。このX高校校長による処分に含まれる憲法上の問題点につき論じよ。>
    1.X高校の校長による処分は、Aの信教の自由を害しないか、信教の自由に対する制限の合憲性判定基準が問題となる。
    (1)信教の自由は、人間の精神生活において重要な位置を占めており、現行憲法は徹底した信教の自由を保障する。信教の自由は、内心における信仰の自由、宗教的行為の自由、宗教的結社の自由をその内容とし、これらの自由は公権力によって制限されず、また、これらを理由として不利益を受けることも禁止される。
    (2)しかし、宗教的行為の自由及び宗教的結社の自由は外部に表現されるものであるから、一定の内在的制約を受けることは否定できない。では、いかなる基準でその制約に対する合憲性を判断すべきか。
    ①この点、判例は、比較衡量論により判断する立場を採る。しかし、公益と比較された場合には、公益が勝ってしまう場合が多く、広汎な制約が許容されかねず、妥...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。