【日大通信】博物館教育論 課題1【2019~2022年度】

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     博物館の来場者は近年横ばいであった。しかし、ここ一二年は新型コロナウイルスの影響で営業自粛や規模の縮小を余儀なくされている博物館も多い。ここでは、その博物館がもたらす教育効果について焦点を当て、学校教育などとの比較しながら、博物館教育の意義と特性及びその教育方法・手法の種類や特徴、サービスのあり方に関して事例を挙げて以下に述べる。
     博物館教育は多彩な分野にわたり、多様な方法で知を探求し、参加する人々の交流を作り出すことができる。さらに、人々は博物館に関わることで、学びと交流のきっかけを掴むことができる。これは、博物館で普段の生活では目にすることができないような興味深い展示品を多く観ることができるからである。例えば、国立科学博物館ではすでに絶滅した生物の模型や化石を観ることができる。また、過去と未来を結びつける博物館の活動を展開することで、人間が築き上げてきた生活や文化を多面的に理解する学びが可能になる。この例としては、国立科学博物館では年代順に人間が残してきた文化を展示している。さらに、博物館が持つ多様なコレクションを結び付けることによって、自然の多様性を理解し、人間の存在意義につ...

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