M5104 京都と文学(近・現代)  科目最終試験

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    資料紹介

    「青山霞村の口語短歌集で詠まれた京都の例を具体的に上げて説明せよ。」
    S評価をいただきました。参考にしていただければと思います。

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    1.青山霞村の口語短歌集で詠まれた京都の例を具体的に上げて説明せよ。
     青山霞村は、明治七(1874)年六月七日、現在の京都市伏見区深草のかなり裕福な農家に生まれたとされる。同志社を中途退学し、関西学院、早稲田大学で学んだ後に渡米し勉学に励んでいたが、病のため学業半ばで帰国し、深草の自宅で療養しながら文筆に親しんだとされている。京都は深草極楽寺町にある日蓮宗瑞光寺の台厳住職から短歌の手ほどきを受ける。わが国初の口語短歌集『池塘集』を明治三十九年(1906年)に刊行し、口語短歌の基礎を打ち立てた。『池塘集』の著者名は草山隠者、霞村の当時の号であり、収録歌数は160首。発行所の秋葉山廬は霞村の自宅であり、つまり私家版である。口語で書くことにしたのは、外国人にも読んでもらえる詩歌をかこうということであり、自然主義とは無関係であった。『池塘集』初版の「自序」に「私は昨年草山に帰臥して以来」という語があることから「草山」は深草のことではないかと思われる。また台厳が住職を務める瑞光寺は、江戸時代の初期に、彦根藩主井伊家の家臣であった元政(石井氏)が二十六歳で病を得て出家し、日蓮宗の僧となり深草に創...

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