目的:人はしばしば肌と肌を触れ合わせ、そこから安心など感情を覚えることがある。その心に触れること、手に触れることによって起こる変化の感覚を通してコミュニケーションを計ることをタッチングという。
今回、乳児に対して人間はどのようなタッチングを行うのかを調査することを目的とした。実験課題1では新生児人形を抱っこしたときに、人形の頭が左右どちらの向きで抱かれることが多いのかという抱っこの左右差の傾向、並びに被験者の利き腕、子どもとの接触経験、兄弟数は左右差と関連しているのかを調査するために行い、実験課題2では、子どもが笑っている時と泣いている時では、被験者の新生児人形へのタッチングの仕方に差が見られるのか、また、タッチングカテゴリーには、どのような意味があるのかを調査することを目的として行った。
1)目的:人はしばしば肌と肌を触れ合わせ、そこから安心など感情を覚えることがある。その心に触れること、手に触れることによって起こる変化の感覚を通してコミュニケーションを計ることをタッチングという。
今回、乳児に対して人間はどのようなタッチングを行うのかを調査することを目的とした。実験課題1では新生児人形を抱っこしたときに、人形の頭が左右どちらの向きで抱かれることが多いのかという抱っこの左右差の傾向、並びに被験者の利き腕、子どもとの接触経験、兄弟数は左右差と関連しているのかを調査するために行い、実験課題2では、子どもが笑っている時と泣いている時では、被験者の新生児人形へのタッチングの仕方に差が見られるのか、また、タッチングカテゴリーには、どのような意味があるのかを調査することを目的として行った。
2)方法:
a.装置:ストップウォッチと新生児人形を使用した。
また、実験課題2ではタッチング質問紙(麻生・岩立,2006)の一部を使用し、行動チェックリストとした。行動チェックリストのカテゴリーは「なでる」、「振る」、「叩く」、「静かに揺らす(静か)」、「荒々しく揺らす(荒々)」の5...