S5551 倫理学概論レポート

閲覧数2,205
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    S5551 倫理学概論 第1設題
    カントの『実践理性批判』について,「定言命法」の特質を踏まえ,自分の意見を述べよ。
    はじめに
    現代の世俗的な社会でカントの倫理学は大きな意味を持つ。カントは批判哲学を提唱し,
    認識論における「コペルニクス的転回」をもたらした。これは,主観が従うことで認識が
    成立するとされていたのを,むしろ主観における先天的形式が対象の認識を成立させると
    唱えたのである。カントの批判哲学を象徴する著書には「純粋理性批判」,「実践理性批判」,
    「判断力批判」があり,これらは三大批判書と呼ばれ,人間の認識能力を基に,道徳や自
    由などの個人の心中の問題を,芸術や美学の観点から総合的な判断によって統一するとい
    った構成になっている。
    ここでは,人間の内面の動き,つまり,道徳や自由といった心の問題をテーマとした「実
    践理論批判」について,その中で提唱されている「定言命法」の特質を踏まえながら,カ
    ント倫理学を考察していく。
    1.実践理性批判
    カントの実践理性は,当時の道徳哲学への批判として生まれたものである。道徳哲学は,
    「人間の使命は何かという問題に対して,人間はそ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。