【概要】
2020年度 東京福祉大学 4180 算数科指導法のA(100~90点)判定レポートです。
【レポート設題】
「算数科の授業づくりのポイントと手順、実態把握の方法について述べよ。」
【分量】
2997字(指定レポート用紙8枚弱)+参考文献
【評価担当教員からの所見】
授業づくりのポイントについて、4つのステップにわけ、設題からそのうち2つについて論述した今回のレポートは、重要な部分にしっかりと目が向けられた充実したものになっています。また、新学習指導要領で求めている「見方・考え方」や、「深い学び」等の授業改善の視点にも触れられており、しっかりと学修している様子がよく分かります。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「算数科の授業づくりのポイントと手順、実態把握の方法について述べよ。」
1.はじめに
授業づくりのポイントを、①「単元をつくる」、②「授業をつくる」、③「授業を行う」、④「授業を振り返る」という4つのステップで考えてみたい。
①「単元をつくる」では、単元の指導計画を作成していく過程がある。②「授業をつくる」は、単元の指導計画に沿って、具体的な指導内容(本時の指導案)を考える過程がある。③「授業を行う」では、授業中の児童を見取るための観察や机間指導、児童の様子や発言などに柔軟に応じて、思考が深まるよう行う働きかけ等がある。④「授業を振り返る」では、教員自身の観察や感じたこと、児童からのフィードバックとして集めた感想などを活かして、次の展開につなげていくための軌道修正などがある。今回のレポートでは、とりわけ授業事前に十分な時間を取って行うべきと考えられる①と②のステップについて詳しく言及する。その中で、算数科ならではの着眼点、及び小学校学習指導要領で指摘されている留意点についても触れていくこととする。
2.「単元をつくる」
単元の指導計画を作成するためには、教材研究と、児童の実態把握は欠...