【概要】
2020年度 東京福祉大学 4160 授業研究(総合学習を含む)のA(100~90点)判定レポートです。
【レポート設題】
確かな学力を育てる授業の確立のために必要となる、いくつかの事項について具体的に考察せよ。
【分量】
3071字(指定レポート用紙8枚)+参考文献
【評価担当教員からの所見(一部抜粋)】
冒頭で「確かな学力」の定義をしっかりおさえ、そのための授業づくりを子ども理解、教材研究、指導技術の視点で、それぞれの重要事項について、具体例を示しながら、分りやすく述べられているため、理解を伴って一気に読み進めることのできる優れたレポートです。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「確かな学力を育てる授業の確立のために必要となる、いくつかの事項について具体的に考察せよ」
1.確かな学力とは
小学校学習指導要領第1章「第1の2の(1)確かな学力」に、「基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること」と書かれている。つまり、「確かな学力」とは、基礎的・基本的な「知識・技能」に加え、これからの子どもたちに必要な「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力」を含めた幅広い学力のことをいうのである。
2.確かな学力を育てる授業に必要な基本的事項
「確かな学力」を育てる授業とは、どのようなものであろう。まず、子どもの目の前の現状から出発し、子ども内にある育つ力を引きのばしていけるような授業である。同時に、教師が教えようとする価値ある内容が、子供のうちにしっかりと内面化していく授業でもある。つまり、授業づくりでは、子どもの興味ある活動と、教師が教えようとする内容が一体となることが重要である。そのような授業をつ...