日大通信 東洋思想史Ⅱ 課題1 A評価

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    資料紹介

    日本大学通信教育部
    2019~2022年度 リポート課題集

    阮籍の思想について論述しなさい。

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    竹林の七賢の時代は3世紀後半、魏から晋へと政権が交代する時で、謀術数の
    政治が行われ儒教の教えも形骸化していた。そのような社会に対する反発や逃避
    から彼らは虚無的、趙世俗的な議論を行った。これを清談と呼ぶ。
    竹林の七賢の中でも最も顕著に老荘思想を体現していると考えられるのが阮籍
    (210〜263 年)である。
    阮籍はまず、世俗の人間を完全に軽蔑した。『晋書』の阮籍伝には、「能く青
    白眼を為す」と記されており、清の胡承珙の解釈によれば、白眼とは、うわ目を
    使ってあらぬ方を見ることであり、青眼の方は普通の目つきであるという。彼は
    世俗から逃避するという形で世俗を軽蔑したのではなく、白眼を以って引見して
    いたという。
    阮籍は白眼を以って俗物と接しただけではなく、礼、つまり常識的な社会規律
    を勇敢に無視したという。それは、母を亡くした時に最も強烈にあらわれた。本
    来の規律では、親が死んだ者は、儒家の古典の定めるところに従い、衣食住の形
    式を、25 ヶ月もしくは 27 ヶ月の間、変更しなければならない。喪服を着なけ
    ればならないし、酒を飲んでもならないし、肉を食べることにも制限がある。婦
    ...

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