日大通信 東洋思想史II 課題2 A評価

閲覧数1,132
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    日本大学通信教育部
    2019~2022年度 リポート課題集

    何晏の思想について論述しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『論語』の最古の注釈、『論語集解』をまとめた何晏(193?〜249 年)は、老
    荘思想に影響を受け、易学に精通した人物であった。
    老子のいう道とは、宇宙を成立させる根本原理であり、具体的には、経年変化、
    因果関係、作用反作用などの自然(物理)法則のことである。道は見たり触れたり
    することはできず、言葉で表現することもできないため、老子は道のことを無と
    も呼んだ。
    無なる道は天地ができる前から存在し、有を生み出し続ける混沌だと老子は言
    う。万物は無から生まれ、常に変化し、やがて無に帰っていく。道徳や文化など
    の人間が作った価値も例外ではない。道はその消滅の様子を黙って見守るだけ、
    というのが老子の考え方である。
    何晏にとっての<無>とは何だったのか。何晏は『無名論』にて、<無名を名と
    し、無誉を誉とす>聖人について考察する。すなわち、民に賞賛される 「有名」
    と聖人の「有名」とは、いずれも「有」であるが、聖人の「有名」は「無名」を
    その内に含んでおり、それ故にこれは俗人の「有名」とは異なる。つまり、聖人
    は俗人よりも優れている。
    何晏の基本的な世界観はこの<有><無>という相対的...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。