日大通信 科学哲学 課題2(新教材)

閲覧数1,363
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    日本大学通信教育部
    2019~2022年度 リポート課題集

    「論理実証主義」は,それ以後の科学哲学の流れにおいて,どのように批判されたか。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    20 世期初頭、ウィーン学団は、実証できる科学的事実のみを正しい知識とす
    る、論理実証主義を提唱した。自然科学や数学は、実験や経験によって検証でき
    る科学的な正しい知識で、神や霊魂の有無など、伝統的な哲学の研究対象は非科
    学的だというわけである。
    しかし、イギリスのポパーは、これらの検証可能性の有無によって、科学と非
    科学との境界線を引こうとする彼らの意味の検証理論に批判的であった。何故な
    ら、どんな完璧な理論でも、それらはたった一つの例外でくつがえされる可能性
    が常にあるからである。人が検証によって科学的理論を証明することは不可能だ
    と考えたポパーは、科学的か非科学的であるかの違いを、反証できるかできない
    かで判断しようとした。ポパー のいう科学的な理論とは、今のところは反証さ
    れていない理論のことである。一方、疑似科学は直感や感性で成り立っているの
    で、反証のしようがない。ポパーは、通常は否定的要素として捉えられる反証可
    能性こそが、科学理論が備えるべき美点であり、反証を繰り返すごとに科学は進
    歩すると考えたのである。
    ウィーン学団の哲学者達は、この時代のナチスのユダヤ人迫害か...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。