【日大通信】2019~2022年度課題 国文学史Ⅰ 課題2

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    【日大通信】2019~2022年度課題 国文学史Ⅰ(科目コードM30100)課題2
    (新教材)
    第二の転換期(十三世紀)を特徴づける文化の三点を要約して説明しなさい。また、その中の「貴族の反応」として藤原定家を取りあげて、反応について説明しなさい。

    【引用・参考文献】
    藤原定家―芸術家の誕生  五味 文産  山川出版社  2014.3

    十三世紀は鎌倉の武士権力と京都の宮廷権威、すなわち京都と鎌倉に二つの政府が同時に機能した二重支配の時代であった。第二の転換期とされる十三世紀を特徴づける文化として三点挙げられる。
    一つ目は、新興の仏教と新しい階級の係りである。貴族支配体制の腐敗に次ぐ崩壊に、不安感を生み出した貴族は個人の救済を約束する新しい仏教を支えとした。ここで貴族が支えとした「鎌倉仏教」は、「現世」ではなく「来世」「浄土」での救済を約束し、強い圧迫に抗う地方の下級武士や農民の中で浸透していたもので、つまり政治権力を拡大していった武士階級は、宗教上でも勢力を伸ばしていった。しかし学問や文学、芸術上の権威は貴族や僧侶が独占し続け、新興の武士階級は後を追っていた。

    二つ目は、武士権力...

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