植民地統治の問題は、日本の近代にとって非常に重要な問題である。私たちにとって過去の出来事ではあるものの、この問題について日本人として考えることは重要であると考える。なぜなら、これは現在、そして未来の日本と朝鮮半島の関係にも関わってくる問題だからである。今回は、植民地統治について考えるにあたって立法機関であった枢密院に焦点を当てて、枢密院がそれぞれの過程でどのような役割を果たしたのかについて検討する。
植民地統治における枢密院の関わり
1.はじめに
植民地統治の問題は、日本の近代にとって非常に重要な問題である。私たちにとって過去の出来事ではあるものの、この問題について日本人として考えることは重要であると考える。なぜなら、これは現在、そして未来の日本と朝鮮半島の関係にも関わってくる問題だからである。今回は、植民地統治について考えるにあたって立法機関であった枢密院に焦点を当てて、枢密院がそれぞれの過程でどのような役割を果たしたのかについて検討する。
2.枢密院の設立とその役割
枢密院は大日本帝国憲法が制定された際に設置された、天皇の最高諮問機関である。これは、政治的長老や行政経験者などの枢密顧問によって構成された。憲法付属法令の改正などに関しては、事前に枢密院に相談することが求められていたため、事実上政府の政策決定に大きな影響を与えていた。皇室典範や憲法の改正に関する事項、条約改正、緊急勅令、戒厳の実施などを行う際には、枢密院への諮問を行わなければならず、植民地立法に関しても影響力を持っていた。
3.日露戦争後の戦後体制
朝鮮を植民地にするという考えは日露戦争後に定まった。...