今日の子供達をとりまく状況をみると、さまざまな教育課題が存在する。受験戦争の過熱化、いじめや不登校の問題も深刻化をたどっている。また都市化や核家族化に伴って、以前は地域社会や家族が子供たちに果たしてきた自然体験や自然の美しさに感動する心、目標を求め強い意思と実践力で目標を達成する力、友達と協力しお互いに認め合いともに生きる力など、倫理観や社会性などの教育機能は年をとるごとに低下している。ルソーが『エミール』のなかで説いているように、「人間らしく生きること」を学ぶのが教育の本質であるとするのならば、知識を学ぶ教科教育の中でだけではなく、特別活動を通してこれらの力つまり社会性を学び生きる力を身につけなくてはならないはずである。このレポートでは特別活動で生きる力、社会性を特にクラブ活動を通してどのように学ぶかを考察したいと思う。
特別活動の内容には学級活動のように主に学級集団を単位とするものと、生徒活動や学校行事などのように、学級や学年の枠を超えて組織される集団によるものとが含まれている。
学級としての特別活動には、学級や学校の生活においての充実と向上や諸問題の問題解決、学級内の組織作りや...