70歳老年性痴呆症に対する音楽療法

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    対象者選択: ⑥70歳老年性痴呆症に対する音楽療法
    1、対象者の障害・生活上の問題点
     脳の老人性退行変化のために起こる精神疾患で,痴呆を主症状とする。初めは人格変化,特に元来の性格が極端化し,無分別、無遠慮、不機嫌、利己的となり、道徳感情が低下し物忘れがひどくなる。進行すると何もしないでぼんやりと日々を送り、時に妄想,興奮などの症状を伴う。70歳前後に発病することが多く,治療は対症療法が中心。
    以上、百科事典から引用しましたが、少し言い方が極端ではないかなと思います。痴呆症は精神疾患の一部ですが、健常な生活を何十年と過ごしてきた後発症するだけに、本人自身の自覚は勿論、家族も記憶がしっかりしている時と症状の出ている時、生活上難しいでしょう。“一般の痴呆症とはまた違ってとらえなければいけない”とされているのはこの様な点からも言えるのではないかと思いました。
    2、家族構成
     対象者:70歳女性
     夫:5年前に死去
     子供:50歳娘(既婚)、45歳娘(独身)の二人姉妹
    *夫婦二人で暮らしていたが、夫死後1年頃から喪失感からか、痴呆の症状が見られはじめた。幸い子供たちは近くに住んでいたため、現...

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