東京福祉大学のレポートです。
所見として「もう少しレポートのテーマを整理し、自身の考えや意見を述べるとより良い」とコメントを頂きました。
是非ご参考にしてください。
【設題1】わが国の第2次世界大戦後の社会福祉の歩みについて述べよ。
令和初の新年を迎えた2020年、日本は敗戦から75年の歳月を迎えようとしている。日本の社会保障制度は戦後の復興期を経て、高度成長期であった1960年から1970年代にその基礎が築かれた。社会保障制度は、すべての国民を対象とする社会保険、社会福祉、公的扶助、公衆衛生の4つの柱を指し、我々の暮らしを支える基盤となっている。
社会保障制度の中で、社会福祉は障害者や母子家庭など社会生活をする上で様々なハンディキャップを負っている国民が、それらを克服して安心して生活を営むことが出来る様、公的な支援を行う制度である。
社会福祉は日本の歴史的背景と密接な関係がある。日本は暫く戦後の混乱した社会情勢下にあった。国民の生活水準は安定せず、生活困難者の支援が急務であった。例えば、戦災で両親を失った孤児や、引揚孤児などの浮浪児対策は急務であり、加えて、母子、障害者、復員軍人等の生活能力を失った人々の困窮も深刻で、政府はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に対し、1946年2月、「社会救済に関する覚書」を示した。この覚書には、国家責任の原則...