資料紹介

明星大学　通信教育部の「PA1070 発達心理学 1単位目」の合格レポートとなります。
なかなか合格できない方々に参考にして頂ければと思います。

『１． 発達を規定する要因として遺伝と環境があるが、それに関する考え方を４つ説明したうえで、人間の発達の特徴を「発達段階」「敏感期」「初期経験」「可塑性」の用語を用いながら述べなさい。
２． 乳児の発達の特徴を運動機能・認知能力・学習能力・対人関係能力・情動（情緒）発達の側面から説明しなさい。』

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1.
(i) 環境優位説：発達が生後の環境における学習によって既定されるとした。その中で、子どもと特別の環境を用意できれば、その子どもの生まれ持った能力に関係なく、どのような専門家にでも育てることができるとしている。人間は白紙の状態で生まれるのだから、その後の条件づけにより精神的特性が形成されると考えていた。
(ii) 成熟優位説：対して、ゲゼルは、環境優位説を批判し、子どもの行動の変化は多様であるが系列と秩序をもって一定の方向へ向かっていくとし、環境は発達の進行を支え特殊化をさせるが、個体発生の基礎的な形や系列をなさないと主張した。その中で双生児を用いた階段のぼりの実験を行い、訓練を始める時期によって最終的に大きな差異が出ないことを確認している。このため、発達においては成熟がより重要とした遺伝重視の説である。
(iii) 輻輳説：遺伝と環境の加算モデルで発達を捉え、どのような機能であっても遺伝と環境双方の影響を受けるが、機能によって寄与する割合が異なるとしている。そして、遺伝と環境がそれぞれ異なるものであるとして、独立にその効果を持ち寄るといった考え方である。例として、身長は遺伝の要...

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