H31年度 姫路大学 看護学Ⅱの合格済みレポートです。
設題2急性期の症状(腹痛・頭痛)の背景要因となる
疾病と症状に対する支援・援助について述べなさい。
腹痛には内科的または外科的な要因があり、部位に
よって考えられる疾患が異なる。子どもが腹痛を訴え
て保健室に来室した場合は、始めに主訴を聞き取る。
子どもは部位を特定できず、症状の訴え方も曖昧にな
るため、まずは気持ちを落ち着かせてから状態を聞き
取る。次に、腹痛を伴う疾患や病態で見られる随伴症
状の有無や既往歴を把握し、重症度や緊急性を判断す
る。問診と同時に、バイタルサインの測定、視診、聴
診、打診、触診を順に行い、腹部の分割法(4分割法、
9分割法)を用いて要因となる疾患について考えてい
く。この際、会話やスキンシップを通じて子どもの不
安を和らげるよう努める。
急性期の症状では、主に感染性胃腸炎、便秘、生理
痛、腹膜炎、食中毒、過敏性腸症候群、下痢、外傷、
ストレスなどが挙げられる。頻度は高くないが、時々
見られるものとしては急性虫垂炎や消化管穿孔、ヘル
ニア、腸捻転、腸重積などがあるが、いずれも緊急度
が高いため見落としがないよう十分に注意...