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設題：なぜ、介護等体験が小学校・中学校の普通免許状の取得のたに必要なのか、特別支援教育の文脈ではなく、広く教職一般に必要な力との関係で論じなさい。

序章
　少子化の時代にある今日において、義務教育に従事する職員に「個人の尊重及び社会連携の理念に関する認識」を深めてもらい、義務教育の一層の充実を期することを趣旨として「介護等体験特例法」は制定された。小学校・中学校の普通免許状を取得するには、特別支援学校において２日間、社会福祉施設において５日間の介護等体験を義務付けられている。
　本レポートでは、なぜ介護等体験が小学校・中学校の普通免許状の取得のために必要なのか、特別支援教育の文脈ではなく、広く教職一般に必要な力との関係で論じ、学校現場において、一人ひとりの子どもの可能性を見抜く力を養うことに注目して述べることとする。

本章
　我が国の社会保障関係の法制度の根拠となる憲法の規定としては、第２５条が最も重要である。国民の生存権的基本権を保障した条文として、憲法中大変よく知られている規定である。現代では、社会福祉の対象者は拡大してきており、現代社会の様々な変化の中で、今や誰でも社会福祉策...

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