組織論
課題
宋 矗杉
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マネジメント・コントロール
対人的影響
⑴ 権威を受容
組織の中で、2人以上のメンバーは互いに影響を与えたり与えられたりする関係にある。上司、部下、ヨコ同僚。
影響関係が一時的ではなく制度として固定され、何らかの正当性が賦与されると、権限となってよりいっそう広く影響が及ぶようになる。また、影響の成果に確かなものとなる。組織とは、このような合法的な影響関係にそって、通常、管理されている。
⑵ 考え方
① 伝統的で上方に位置しているものには服さざるを得ない。
② 権威とは、それが受け入れられなければ有効ではない。
リーダーシップ
⑴ 定義:
特定の個人の能力や資質によるのではなく、対人的な関係の中で發揮され、場合によっては、集団の機能そのものである。
⑵ 資質としての要件
① 配慮
メンバー互いに生じる緊張やストレスを和らげ解消し、人間関係を友好的に保つには働きかけるような行動。
② 体制づくり
メンバーのさまざまな関心や行動を、集団目標の達成に向けてひとつの方向に向て動員し、効果的に統合するような行動。
⑶ 役割の状況適合
リーダーシップは、組織がヒエラルキーの権限構造を整備するとともに、その働きを活性化させるが、当時に、さまざまの要因によって、どのように働けばよいのかが制約されるようになる。
a コンティジェンシー・モデル
配慮に関心を示すリーダーであり、低い得点は体制づくりに強い関心を示すリーダーであり、それが好ましい状況の中ではよい成果を得られる。
b パスゴール・モデル
リーダーがどのようにフォロワーを動機づけ、満足させているかに主要な関心が向けられた。
c 代替性仮説
リーダーシップは、必ずしもリーダーだけが果たすべき役割ではない。
カリスマ、あるいは、状況変革者
⑴ 特性論の再評価
⑵ カリスマ
スーパーマンのように受け入れ、議論をさしはさむことなく、その後に従うことになる。
カリスマになれるリーダーとは、自己犠牲をいとわず、進んでリスクを背負い、即存の秩序を超えたところに、新たなビジョンを打ちたて、人々をそれに向けて動員できるような改革者である。
⑶ 変革者の役割
特徴:
フォロワーと相互依存的な関係を重視することで、むしろ、積極的にフォロワーの信念やニーズ、価値をリーダーが望む方向に入れ換えようとする。
職場集団のダイナミクス
⑴ 集団のマネジメント
集団の中では、独自の集団基準や集団規範が形づくられてメンバーに従うように働きかける。集団に所属したいと欲する以上、基準や規範に同調すべきであるとされる。逆に、従わないと、基準や規範から逸脱すると、メンバーとしての資格を失ったり、制裁を受けることになる。
⑵ 会議のマネジメント
① 会議は、通常組織の公的な意思決定として活用され、選ばれた人々がその構成員となって、目的や、それに関与すべき資源の配分などを議し決定するのである。
② 専門的な、つまり、意図関心を絞り込んでスペシャリストなど特定のメンバーによる分科会が必要。
⑶ 集団管理の病理
小集団特有の病理現象によって、会議や委員会が賢明な意思決定に失敗することがある。
管理過程
⑴ 管理者の立場
正当性を賦与されて公式的に影響力を発揮することが期待されている立場の人たちである。
① 責任をもって組織の秩序を維持する。
② 職務として、対人影響力を含めこみながら、さまざまの働きを遂行する。
③ さまざまな意思決定に関わり、組織内部や外部の利害関係を調整する。
④ 対立や競合の際しては司祭者としても機能する。
管理者の行動は、場合によっては、硬直の進んだ官僚制組織にみられる病的な行動とされることがあり、それを克服するのがリーダーシップであると考えられる。
② 管理者の役割
管理者は、対人的な役割を遂行し、そのネットワークを活かしながら、情報的な役割において中心となり、そこで得た情報を組織に利用できる機会が増えるために、多面的に行動をとらえるべきである。
③ ポリティカル・マネージャー
管理者は組織内部のルーティンに対処するような行動と、外部の要請に向き合わなければならない意識決定的な行動の二つの局面を合せもたなければならない。
「管理者としての役割に強く動機づけられる管理者ほど、その役割をよく果たして、より多くより上質の成果が得られる」マイナー(1978)
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