【合格済】姫路大学 臨床薬理学 設題1
〈心臓や肺の疾患について、その病態、治療薬とその薬理作用、治療薬の副作用、注意する点について述べなさい。〉
1658字 参考文献あり
臨床薬理学①
設題1 心臓や肺の疾患について、その病態、治療薬とその薬理作用、治療薬の副作用、注意する点について述べなさい。
初めに、心臓や肺の疾患には、心不全や高血圧、不整脈、気管支喘息などがある。
この中で、「高血圧」について述べる。まず血圧とは、血液が血管内を流れるとき血管壁を押し上げる圧力をいう。その血圧が最高血圧(心臓収縮時の血圧)140mmHg、最低血圧(心臓拡張時の血圧)90mmHgのどちらか一方でも高くなった場合は「高血圧」とみなされる。
原因、症状としては、90%は特定ができない本態性高血圧であり、高血圧になりやすい遺伝因子と、塩分の過剰摂取、過度の飲酒、ストレス、肥満などの環境因子が複雑に絡み合って発症する。血圧が高いほど、死亡率が高いことが報告されている。また、高血圧によって、高血圧緊急症といわれる症状が出現することがあり、頭痛や吐き気、動悸、意識障害などの症状が出現することもある。
次に、高血圧の治療において投与する治療薬について、薬理作用、副作用、留意することを踏まえ、それぞれ述べていく。
まず一つ目は、「サイアザイド系利尿薬(トリクロルメチアジド)」であ...