年々増加しつづける認知症罹患人数。
介護、看護するうえで認知症のことをよく理解することが大切です。よりわかりやすく理解してもらいたい。
高齢者支援と認知症患者の看護
◆高齢者が介護を受けたい場所と最期を迎えたい場所は自宅が半数近くを占める。
その中で今後の課題は①人生の最後をどこで迎えるのか
②どのように迎えるのか(尊厳死やエンディングノート)
③介護者と本人の考え方の違い
④2035 年問題 その頃には多重介護
◆認知症の種類
1)アルツハイマー認知症(AD)
病変は海馬、前脳底部から側頭・頭頂葉に進行。記憶障害、高次脳機能障害、思考障害、遂行機能障害。
早期には近時記憶障害、見当識障害出現。外来などでは取り繕い反応、head turning sign 、不安困惑感
が特徴的。本人は病識乏しい。
2)血管性認知症(VaD)
症状の出現がまばら。脳内の病変出現がまばら。病識は保たれていることが多い。基本的にはアリセプ
ト(AChE-I)の効果あり。ただし副作用で易怒性が出現する場合もある。
3)レビー小体型認知症(DLB)
症状はパーキンソニスム+幻視+記憶障害であるが、記憶障害は目立たない。幻視はありありと見えて
いる。レム睡眠行動障害(夢遊病的)、立ちくらみや便秘などの自律神経症状も見られる...