ケア労働について自身の経験を交えながら、ケア労働の現状と問題点、改善方法へと展開します。
ケア労働の現状と問題
はじめに
私はケア労働について論じる。ケア労働を選んだ理由として、ケア労働が自分の身近で行われていることと、自分が将来することになると考えるのが一番の理由である。またケア労働をする人の現状や問題を考察し、ケア労働をしている人とこれからすることになる人のそれぞれの視点を自分なりに展開していく。
ケア労働とは
大辞林によると、ケア労働のケア(care)とは、世話や保護、介護という意味のほかに、心づかいや配慮という意味も含まれている。労働とは、からだを使って働くこと、と賃金や報酬を得るために働くこと。また一般に働くこととある。このような意味の中からケア労働について考えると、心づかいや配慮をした介護であり、賃金や報酬をもらわないことであるとわかる。高齢者や障害者、子どもなどが主にあるが、そのような自分一人では生きていくことが困難の人たちをケアし、それを労働とするのがケア労働である。
身近にあったケア労働
一つの事例について取り上げる。障害者についてのケア労働である。私には脳性マヒで肢体不自由の弟がいる。身体が思うように動かないため、18年経った今でも母親が主に弟...