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精神保健福祉分野における援助活動の現状と今後の展開について
今日、精神保健福祉士(以下PSWと略記)の活動の場は周知の通り多岐に渡って来ている。
精神科病院を例に取ると適切な支援を得られれば退院可能な、所謂社会的入院の状況にある患
者が多く居る事も事実である。現在2013年6月可決の精神保健福祉法改正を始め国の施策
として地域移行支援を推し進めているが、日本の精神医療の歴史としては隔離収容政策の時代、
民間精神科病院にその多くを委ねてきた(精神科特例による病院の乱立等)事実がある。また、
今尚マスコミなどにより扇動されたと言っても過言ではない精神障害者に対するソーシャルエ
クスクルージョンが根強く残る現代社会に於いて、社会的入院を余儀なくされてきている人々
を地域移行に繋げていき、自身の生活を取り戻していく為にはドラスティックな変革が急務と
言える。
今、PSWに託されたミッションはまさに地域移行支援であり、医療現場に於いても、単に
退院促進を訴えるのみでは何も変わる事はないかと考える。個別のクライエントの支援に始ま
り、地域における受け皿、環境作りが必須となり、関係諸機関と...