「少年法の適用年齢引下げについて」中立的立場から、青年層の設置を提案する流れで論じています。約8000字、学部卒論レベルです。
少年法の適用年齢引下げについて
目次
はじめに ・・・・・1
第 1 章 現行少年法の運用と近年改正 ・・・・・1
第2章 少年法適用年齢引下げについての議論 ・・・・・3
第1節 2017年法制審議会以前 ・・・・・3
第2節 適用年齢引き下げ賛成論 ・・・・・4
第3節 適用年齢引き下げ反対論 ・・・・・5
第4節 小括 ・・・・・6
第3章 問題解決に向けて「青年」層設置の提案 ・・・・・7
おわりに ・・・・・9
1
はじめに
近年、少年法の適用上限年齢を、現行の20歳から18歳に引き下げるべき
か否かという問題について、議論が盛んにおこなわれている。とくに、201
7年には、少年法の適用年齢の引き下げの是非が、法制審議会での検討課題と
なった。
背景としては、少年非行についての再非行・再犯増加の状況があると考えら
れる。再非行少年率は、1997年を境に翌年から毎年上昇を続けており、2
016年における少年による刑法犯全体に占める再犯者の割合は、37.1%
と1972年以降で最も高くなっている
1。
少年法は1条に定められてるように、「少年の健全な...