【設題】
50年に及ぶ戦後の同和教育史を概括すること、また、人権(同和)教育の意義と学校における人権(同和)学習のあり方を具体的に論述すること
【テキスト】
「同和教育実践–新たな人権教育の創造–」後藤直・萩本善三・井川勝 編著
S0536 人権(同和)教育 第1設題
(1)
50年に 及ぶ 戦後の 同和教 育史を 概括 するこ と 、ま た、人権 (同和)教育
の 意義と 学校 におけ る人権(同和)学習の あり 方を具 体的に論 述する こと
は じめに 、同 和教育 につい て述べ ていく 。
同和教育とは、「同和問題を解決するための教育の営みの総称である。」
1965年8月に行政によって出された「同和対策審議会答申」におい
て、同和 問題 とは「 日本社 会の歴 史的 発展の 過程に おいて形 成され た身
分階層構造に基づく差別により、日本国民の一部の集団が経済的・社会
的・文化的に低位の状態におかれ、現代社会においても、なおいちじる
しく基本的人権を侵害され、とくに、近代社会の原理として何人にも保
障されている市民的権利と自由を完全に保障されていないという、もっ
と も深刻 にし て重大 な社会 問題で ある 。」 と示さ れてい る。
次 に同和 教育 の歴史 につい て述べ ていく 。
1945年4月に、戦前の行政機構である厚生局厚生課に同和係が設置
される。終戦を...