1 目的
色感テストによって、色彩感受性(色によって伝えるメッセージを読み取る能力)の敏感さと色彩の嗜好性(好みの色)をそれぞれ測定し、自分の特性を診断し確認する。色感テストの枠組みになっている、色彩の表現方法ならびに色彩の調和に関する基礎を学び、製作過程の筋道を通じて、測定の道具としてのテストを作る場合に考慮すべき要因や段階を理解する。
2 方法
a.装置
・色感テスト(大学・成人編)
普通の教室での実験だったため、明るい照明条件下で実験する。
b.手続き
TAが前でチャートを掲げ、集団で一斉に測定した。手続きは以下の通りである。
テストA:40種のチャート(色彩の印象を表す言葉と、3種類の配色選択肢から成り立つ)を見て、その言葉で表された印象を強くあらわす順に1位から3位までの順位をつけ、配色の番号を各順位の下に書き込む。1シート毎に訳30秒ずつ見ていき、テストAが終了した時点で2,3分休憩をした。
テストB:70種のカード(2色配色)に対して、好きか嫌いかを判断した。用途や機能は考慮せず(例えば洋服として、インテリアとして、等)色として好きか嫌いかを判断した。好きと感じた配色には○(まる)を、嫌いだと感じた配色には×(ばつ)をつけた。どうしても判断が出来ない配色については空欄で残しても良いとする。
採点:次の要領で、採点し、解答欄の1~18で示した□(四角)の中に得点を記入する。全部で18項目の採点を行う。
テストA: 採点シート1を使い、採点シートに記入された3位までの順位No.が採点シートと完全に一致したものを正答とし、正答の場合には採点欄に○(まる)を書く。テスト項目No.1~40までの採点が終了した後、○(まる)の合計数を①の□(四角)内に書いた。
テストB: テストBのうち、②~⑧は解答欄のかっこで括られた範囲の○(まる)の合計数を記入する。
②No.1~No.20の20問 ③No.21~No.40の20問 ④No.1~No.20の20問
⑤No.21~No.59の20問 ⑥ No.1~No.60の21問 ⑦No.6~No.54の19問
⑧No.61~No.70の10問
⑨~⑱では採点シート2から11を使用する。解答用紙と採点シートの問題No.の位置を合わせて重ね、空白窓の位置につけられた○(まる)の数だけを数え、合計数を下の⑨から⑱の□(四角)に記入する。
評価:採点によって与えられた①から⑱の得点に従って採点する。色彩感受性は診断1に対応する、テストAでの正答数に丸印をつけた。嗜好配色タイプはテストBの結果の②から⑧までを診断2に、嗜好色相傾向は⑨から⑬までを診断3に、嗜好トーンは⑭から⑰までの診断4の合計点のところに印をつける。そして一般的嗜好傾向との比較は⑱に丸印をつけた合計点を、診断5に印をつける。
診断:診断1から診断5までの結果と診断の欄に記載されている事項をもとに、自己の色彩感受性と配色の嗜好タイプについて、自分がどのような傾向にあるか判断する。
c.被験者 自分自身。18歳女性
3 結果
診断1
表1 テストA(色彩感受性の敏感さの診断)の自己採点
正答数 30 パーセンタイル順位 75 五段階評価 4(やや高い) 分布 21.9% 診断
優れた配色感覚の持ち主です。あと一歩の努力で、配色感覚を磨き上げることができます。意欲を持って、色彩に取り組んでください。 正答数はやや多かった。パーセルタイル順位の数値が大きいので、得点は高い。配色感覚は優れているほうであった。
図1
1 目的
色感テストによって、色彩感受性(色によって伝えるメッセージを読み取る能力)の敏感さと色彩の嗜好性(好みの色)をそれぞれ測定し、自分の特性を診断し確認する。色感テストの枠組みになっている、色彩の表現方法ならびに色彩の調和に関する基礎を学び、製作過程の筋道を通じて、測定の道具としてのテストを作る場合に考慮すべき要因や段階を理解する。
2 方法
a.装置
・色感テスト(大学・成人編)
普通の教室での実験だったため、明るい照明条件下で実験する。
b.手続き
TAが前でチャートを掲げ、集団で一斉に測定した。手続きは以下の通りである。
テストA:40種のチャート(色彩の印象を表す言葉と、3種類の配色選択肢から成り立つ)を見て、その言葉で表された印象を強くあらわす順に1位から3位までの順位をつけ、配色の番号を各順位の下に書き込む。1シート毎に訳30秒ずつ見ていき、テストAが終了した時点で2,3分休憩をした。
テストB:70種のカード(2色配色)に対して、好きか嫌いかを判断した。用途や機能は考慮せず(例えば洋服として、インテリアとして、等)色として好きか嫌いかを判断した。好きと感じた配色には...