日本大学の平成28-29年度国語科教育法2の科目修得試験問題とその解答です。
拙い文ですが、お役に立つと幸いです。
国語科教育法Ⅱ 科目習得試験
・国語科教育の意義と目標について述べなさい。H29
学校の「国語科」という教科において行われる、意図的、系統的な言葉の教育を「国語
科教育」という。国語科教育は、明確な指導目標と指導内容を持ち、カリキュラムや指導
書が整えられ、指導の時間が確保されている。
小学校および中学校の学習指導要領に記載されている国語科の目標の内容は、「国語を適
切に表現する能力」、「国語を正確に理解する能力」、「伝え合う力」、「思考力や想像力」、「言
語感覚」、「国語に対する関心・認識」および「国語を尊重する態度」の7点である。これ
らの要素をどのように構造化、統合するかが課題となってくる。
平成 20 年に出された「中央教育審議会」の答申における国語科の改善方針を見ると、言
葉を通して的確に理解し、論理的に思考し表現する能力、互いの立場や考えを尊重して言
葉で伝え合う能力を育成することや、我が国の言語文化に触れて感性や情緒を育むことを
特に重視している。このような方針は、言語を軽んじていた過去の教育やOECDのPI
SA調査に見られた読解力の欠如から生まれた。指導時は、...