佛教大学通信課程Q0506「倫理学概論」第一設題のリポートです。
2018年度にA判定で合格済です。
リポート作成の参考にしてください。
ア ウグス チィ ヌスの『告白(録 )』を読 んで、アウグ スチィ ヌスの 神学 的
倫 理観の 特徴 につい て論じ ること 。
このレポートは主としてテキスト第二編第一期第一章「アウグスティ
ヌ スの神 学的 倫理説 」をも とに作 成され た。
アウグスティヌスはローマ帝国の末期に北アフリカのカルタゴで活躍
したキリスト教神学者、哲学者である。「神の国」「告白」などの著書に
より、世俗の国家に超越し、「神の国」を出現させるためのものとして「教
会」という中世ヨーロッパの最も基本となる概念を創造した。また、ギ
リシャ思想とキリスト教思想を密接に結合させることで、キリスト教の
根本原理である三位一体説を理論付け、中世における神学の基礎を築き
上 げた。
「告白」はアウグスティヌスの半生を綴った自叙伝である。9巻まで
の前半部分は彼が生まれてから洗礼を受けてキリスト教に帰依するまで
の様々な行為に対する半生と懺悔、以降の巻はヒッポの司教としての半
生をもとに時間論、聖書解釈、天地創造の前の神の有り様が綴られてい
る。これによれば、アウグスティヌスはその幼年...