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ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心
に 述べよ 。
序
イギリスのジェントリの家に生まれたジョン・ロックは、その生涯を
かけて政治、経済、宗教、倫理、教育など多岐にわたった研究をし、近
40;ロック 訳書, 2011, p. 325)。ロックは、その著書『 子 ど も の 教
育』(訳 書 , 2011, p.294-295)で、子どもは白紙のようなものであり、
教育者の思い通りの型にはめ、形を整えることが可能であると述べてい
る。しかし、後の近代教育に大きな影響を与えることとなるペスタロッ
チーは、人間には自分自身を成長させるための能力が備わっているとい
うロックの思想とは全く逆の思想を持つ。そこで、このレポートでは
『教育学の基礎』(田中圭治郎,2005)の40-46頁と『子どもの教育』
(ロック 訳書, 2011) の 4-58 頁の2つの文献を参考に、ロックの教
育論がどのようなものであるか理解を深めていく。特に、ロックの習慣
形 成や賞 罰法 を中心 に考察 してい く。
第一章 ジョ ン・ロ ックの 教育...