初等社会科教育法
1単位目
1、初期社会科がめざしたねらいと指導法の特徴について、今日の初等社会科のあり方と課題に関連して論じなさい。
2、初等社会科が育むべき学力の特徴について、学習形態および「総合的な学習の時間」と体験学習に関連して論じなさい。
2単位目
1、社会科の指導において、主体的知識化と問題解決能力の両者を培うためにはどうしたらよいか論じなさい。
2.初等社会科の指導計画作成の留意点は何かについて、評価の意義およびその観点に関連させて論じなさい。
参考文献:「第2版 洞察力を培う初等社会科教育法-知識基盤社会を生き抜くために-」 著者 青木秀雄 明星大学出版部 平成28年10月20日
初等社会科教育法
1単位目
1、初期社会科がめざしたねらいと指導法の特徴について、今日の初等社会科のあり方と課題に関連して論じなさい。
(1)現在社会は、変化が著しく、様々な課題も抱えている。そのため、子どもたちは、試験を合格するためだけのような知識ではなく、知識を活用・応用し、自分自身で考え、今後新しく出てくる課題に向かっていけるような資質や能力を身につける必要がある。そして、初期社会科がめざしたねらいは、現在の社会科教育でも強調されている「生きる力」の基礎の育成であり、合理的な「考え方」と「生き方」を生み出せる人づくりである。これから初期社会科と今日の初等社会科について述べる。
戦前の修身教育には、形式にとらわれ、主体性を軽視し、国家主義的な傾向で指導がなされていた。そのため、これらの反省から、民主的社会に対応できる教育を見直すとして、初期社会科は前述した通り、生きる力の育成をねらいとした。これは、J・デューイの経験主義の教育を表す、「なすことによって学ぶという原則」に沿い、自由に意見を交換し、活動や交流などにより人間みあふれた関係によって行われなければならないとした。また...